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今日は一日中ベッドのうえで過ごしてしまった。行きたいところに行かなくては、やりたいことをやっておかなくては…と思っていた3ヶ月だった。何にもできなかったけど。
働かずにいるというのはこんなにも幸せなんだと思ってしまったな。
ベッドのうえで長嶋有さんの「猛スピードで母は」を読みかえした。
「サイドカーに犬」「猛スピードで母は」はどちらも小学生が主人公で、作者女性だと思っていたけど男性だった。どっちも本当に良くて、抑揚がないように進む物語なんだけど修羅場があって、主人公はつねにその端のほうにいるだけ。激しい女の横にいる子供のことを書いてある。文章の書き方が上手いと思った。気持ちを外側のものにたとえながら、誰にも起こりうる感情のふるいが書いてあって上手い。
こんなにだらだらしてしまったので晩ごはんくらいちゃんと作るぞ〜とスーパーへ行き、レインちゃんが作ってたミートソース麺作って食べた。うま! かわいく盛り付けられたけど、卵がぐちゃぐちゃで恥ずかしい。みつは帰ってこなくて、そういえば昨日どっか食べに行くって言っていたのをやっと思い出した。
みつが寝るとき考え事してたら意識が左上にいっちゃうって言っていて、それが本当におもしろいと思った みつは一瞬で寝るから、左上にいっちゃったんだな〜と思う わたしは自分の体がしずんでく感じなんだけど、こういうのはみんなちがうので当たり前だった。
「猛スピードで母は」を読みながら、わたしも中学のとき、忙しくて授業参観に母親が来られなかったことを思い出していた。親がみてなかった授業で、大嫌いな体育の大嫌いなバスケットボールだったんだけど、はじめてシュートが入ったのを覚えている。
さっき投げたボールがながい時間の波に乗って、あの授業参観日のバスケットゴールに入った
家に帰ってこのことを話そうと思った うちはいつも今日起きたことを話す家庭だったから
あの日お母さんにそのことを話したら、よかったね、行けなくてほんとにごめんね、と言われたのもおぼえている