FRUITS TIME

肉片

つばき

 

つばきというバンドが昔から好きだった。昔っていうのは高校生の頃くらいでよく聴いていた。引っ越してCD整理をしていたら覚醒ワールドというアルバムが出てきたのでCDプレイヤーでかけようと思ったが、ちょっと面倒だったのでyoutubeでそのまま数曲かけていたらコメント欄に「生きているうちに出会いたかった」「RIP」「一色さんこれからも大好きです」等のコメントをみかけて、え、まさかと思ったけれど一色徳保さんは亡くなっていた。一年前に。脳腫瘍で享年37歳。わたしはほんとにつばきが好きだったのに、どうして一色さんが死んだことを知らなかったんだろう?

 

https://youtu.be/1ULCw6DeBC8

 

岡本さんと結婚していたことも知らなかった。なんにも知らない。病気がわかって最初の頃の闘病中一色さんが入院し、手術を終えた後のブログを覚えている。わたしは看護師になる前で、入院もしたことがないし手術も受けたことがないからこのブログに書いてあったことを覚えているんだと思う。術後は寒くて体が震える。「ほんとうに誰でもいいから手を握ってほしいと思った。恥ずかしいが姉に握ってもらった」のようなことが書いてあって、自分の親も入院手術したとき同じようなことを言ってわたしに手を握らせたことがあったから印象に残っていたんだと思った。

 

こんなに好きだったミュージャンが死ぬのは志村正彦氏以来久しぶりで、しかも一年も知らずにいてとても悲しい。ほんとうに好きでした。つばきとてもいい曲ばかりです。わたしも生まれ変われたならつばきのメンバーが良かった。心から動物を愛し、その死を悼んでくれた。いつか東京にいたらふとしたきっかけに見ることができるだろうと思っていただけにそういう認識では振り返った時に何もないのかもしれなかった。悲しい。人は死ぬのに好きな人は死なないと思っているのかもしれない。

 

https://youtu.be/e38hGF3Dgo8

 

音楽は(もちろんルックスも含む)総合的要素で聴いていると思ってはいるけどやっぱり歌詞に重きを置いてしまう節があって、そういう面倒な批評精神のまったく上を行く、つばきの歌詞とても好きでした。こんなふうに生きれたらと思っていた。「君がいなければ」の歌詞を貼ります。

 

一色さんへ    安らかに

 

君がいなければ

 

今日は外に一歩も出なかった
何処にも行かないでずっとボーっとしてた
そんな日の夜は決まっていつも世界と切り離される
この住み慣れたアパートの部屋だけが
宇宙の隅に飛ばされて 当てもなく漂ってるんだ

目の前にあるパソコンも携帯も
ここじゃ繋がらないただのプラスチックさ
そして僕はひとりぼっちで目を閉じて耳を塞いで
忘れようとしたり心に刻もうとして
分かんなくなって沈んでく
ねぇ これからもずっとつらいままかな

君がいなければ いなければ いなければ
いなければ いなければ いなければ
いなければ いなければ いなければ
いなければ いなければ つらいままかな

夜は宇宙の隅で行ったり来たり
それでもここにも光が射して
頼みもしないのに世界と繋がる朝が来る
ねぇ どんな今があった 君がそばにいれば

君がいなければ いなければ いなければ
いないから 目を閉じて 耳を塞いで 深く沈むよ

目を見せて 声を聴かせて 抱きしめて 抱きしめさせて
夢でもいい なんて言葉は むなしいだけ むなしいだけ